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イタリア車フィアット500とアバルト695、どちらがお好みですか。男と女と車のハッピー・ドライビング。

「幸せのかたち」 蠍がロゴマークのイタリア車アバルトは、ドライビングがかなり楽しいらしい。ポルシェのボクスターから乗り換えた人もいるよと、昨年暮れの東京・青山で行われたアバルト695お披露目パーティーで聞いたりもした。そういえば、同級生がフェラーリからアバルトに乗り換えていたような記憶もある。 フィアット500に乗るか、アバルト695に乗るか、まぁそれは、その人の趣味に合った乗り方ができれば、それでいいんじゃないかなと思う。 ひとつの、それぞれの幸せの形というのは、さまざまだね。 あたしね、仕事に人生を賭けているような女に見えてるかもしれないけど、本当は違うの。お料理が好きだし得意だし、お洗濯も大好き。仕事なんかより家庭を守ることのほうが、本来の自分に合ってるって思ってる。仕事なんか、本当はどうでもいい。 そうなの?仕事でニューヨークと東京をいつも行き来している君が?と、聞いてみた。 彼女の口からは返事はなく、すると寝息だけが聞こえてきた。 今夜の彼女は、めずらしくワインを飲みすぎたようである。 運転手さん、次の信号手前のバス停の前あたりで車を停めてもらえますか。タクシーが停車し後部座席のドアが開く。車内に冬の冷たい風がヒューっと入ってきて少しひんやりとしたが、彼女の頬はあたたかかった。(了)